皆さんこんにちは。
今回はVALORANTにおける数あるアビリティの中でも「スモーク」について、その使い方とよくある設置位置についてご紹介していきます。
少し長くなりますがVALORANTをプレイする上で必須になる知識なので、是非最後まで見ていってください。
スモークとは?

煙幕(smoke)です。
現在のVALORANTでは、以下の5つのアビリティがスモークと呼ばれています。
- ブリムストーンの「スカイスモーク」
- オーメンの「ダークカヴァー」
- アストラの「ネビュラ」
- ヴァイパーの「ポイズンクラウド」
- ジェットの「クラウドバースト」
- (サイファーの「サイバーケージ」)
特に、上4つのスモークを持つキャラ(コントローラー)は「スモークキャラ(モクキャラ)」と呼ばれています。
スモークの特徴①:斜線を切ることが出来る
煙幕を要所に設置することで、その方向からの敵の射線を切る(敵から見られなくなる)ことが出来ます。
攻めでサイトに入る際は、たくさんの場所から射線が通り囲まれてしまうので、見る場所を減らせるスモークはたいへん重宝します。

アセントのBサイトを例にとってみましょう。
画像のような配置の場合、マーケットとCT(防衛スポーン地点側)、ロウアーからの射線が通っており、普通に入るだけだと挟まれて袋叩きにされます。
しかし、ここでスモークを焚いてみると・・・

マーケットとCTから見られなくなり、比較的安全にサイト内のクリアリングを行えます。
このように、スモークを使えば意図しないタイミングで横から撃たれる等の事故を未然に防ぐことが出来るのです!
スモークの特徴②:出る側が不利
スモークから出る側は、スモークを見張っている側(出待ち側)に比べて非常に不利です。理由は大きく分けて2つあります。
- 銃口や体が先見えする
- エイムの負担が大きい
銃口や体が先見えする

スモークの構造上、出る側は銃口や体を先に見られてしまいます。場合によっては一方的に撃たれてしまいます。

先見えの様子を画像で確認したい方はこちらの記事からどうぞ。
エイムの負担が大きい


出待ち側はスモークを見るだけ。敵が出てくる可能性があるのはスモークのある範囲だけなので、エイムが非常に楽です。


一方スモークから出る側は、敵がどこにいるかが分からないため全方向に注意を払う必要があります。敵が画面中央にいればエイムの負担は小さく済みますがが、中心から離れていれば離れているほどエイムが大変になります。
また、そもそも敵が画面内におらず(横から撃たれる)、エイム勝負すらさせてもらえないことも・・・
以上の理由より、出待ち側が非常に有利なため基本的にはスモークからは出ないのがセオリーになっています。
すなわち、スモークを焚くことは敵の進行を抑えることにも繋がるのです。守りではとくに、出待ち有利の特性を活かした「サイト入口を塞ぐスモーク」がよく使われます。
主な使い方
スモークの主な使い方について紹介していきます。
敵の斜線を切る

「スモークとは?」の項目で話した通り。
要所にスモークを焚くことで射線を切り、敵に囲まれるのを防ぐことが出来ます。
主に攻めや、守りのリテイク時に重宝する使い方です。
エリア進行を補助するスモーク
アセントのミッドを進行する際には、スモークが必要不可欠です。
スモークが無い場合は中央小部屋、中央ボトム両方から斜線が通り、横から撃たれてしまう可能性が出てきます。しかし、スモークがあれば片方のみを警戒して進めば良くなります。
セットスモーク

攻めでサイトへ入る際に焚くスモークを「セットスモーク」と呼びます。
どのマップのどのサイトでも、敵が来る可能性のある箇所(サイト入口)を潰し、サイト内のクリアリングに集中できる状況を作り出します。
エリア進行を抑える

こちらは主に攻めのスパイク設置後や防衛で効果を発揮する使い方。
先の項目で説明したとおり、スモークから出る側は見張る側に比べてかなり不利です。この特徴を存分に生かせるのが「エリア進行を抑える」スモークです。
サイトの入り口などに焚いて、敵の出鼻をくじいていこう。
リテイク用のスモーク

守りでスパイクを設置された後、サイトを取り返す際(リテイク)にもスモークが重要になります。
基本的には防衛で焚くスモークと同じ場所で、サイト内とサイト入口を分断し敵にカバーをさせないようにするほか、タイミング良くピークされて横を取られるのを防ぐことが出来ます。
エリアを渡る

スモークを焚くことで、敵から身を隠し安全に&敵からバレずにエリア間を移動しましょう。
また、スモークを焚いた後にそのエリアを通り抜けなかったとしても敵から見える光景は同じなので、通ったと思わせることも出来ます。
スモークアビリティを持つエージェント

スモークアビリティを持つエージェントは数多くいますが、いわゆる「モクキャラ」と呼ばれるのはコントローラーの「ブリムストーン」「オーメン」「アストラ」の3人。
この3人の持つスモークは「個数が多い」「持続時間が長い」「設置場所の自由度が高い」という特徴があり、攻めを組み立てる上での重要な基盤となります。
この3人以外のエージェントのスモークは、時間が短かったり1個しか持てなかったり、設置に制限があったりしてメインのスモーク役として使うには少し心もとないです。
ただ、同じくコントローラーの「ヴァイパー」もモクキャラと呼ばれることがあります。ヴァイパーは上の3人と少し異なり、スモークは一つしか使えません。しかし、エリアを分断できるカーテンを所持しており、スモークと同様に射線を切ることが可能。一部のマップでは他のモクキャラより適正があります。
スモークアビリティを持つエージェント一覧
- ブリムストーン
- オーメン
- アストラ
- ヴァイパー
- ジェット
- (サイファー)
モクキャラのマップ毎の使い分け
モクキャラと呼ばれる4名のエージェントの特徴は以下の通りです。
- ブリムストーン:スモークの数が3個しかなく設置範囲も狭いが、その他のアビリティがシンプルかつ強力で、初心者におすすめ。
- オーメン:スモークの個数が多く、自由度が高い。テレポートスキルは練度が必要。
- アストラ:吸い込みアビリティが強力だが、パッチ4.04で大きすぎる弱体化を受けた。扱いも難しく、初心者には向かない
- ヴァイパー:カーテンを活かした唯一無二の射線切り能力を持つ。
以下の表では、各キャラのマップ毎のおすすめ度を表しています。◎か〇の中から好きなエージェントを使うようにしましょう。
ブリムストーン | オーメン | アストラ | ヴァイパー | |
アセント | 〇 | ◎ | 〇 | × |
バインド | ◎ | 〇 | 〇 | △ |
スプリット | 〇 | ◎ | 〇 | △ |
ヘイヴン | 〇 | ◎ | 〇 | × |
アイスボックス | △ | △ | × | ◎ |
ブリーズ | × | × | × | ◎ |
フラクチャー | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
- ◎:最適正
- 〇:強い
- △:弱い
- ×:トロール
まとめると「アイスボックスとブリーズはヴァイパー。その他のマップはブリムストーンとオーメンからお好みで。」
また、スモークキャラは原則チームに一人だけです。
スモーク使用時の注意点
自陣側に膨らませない


基本的にスモークを焚く際は、自陣側に膨らませてはいけません。
膨らんだスモークを炊いてしまうと、クロスが組めなかったり安全にモク抜けされたり、不幸な事故が数多く起こりえます。

スモークから出てくる敵を確認出来る範囲を黄色で囲んでみました。BメインにいるオーメンとCT側の通路(階段とかロウアーとか呼ばれています)にいるジェットで出てくる敵をクロスで挟むことが出来ます。
一方・・・

膨らんだスモークを焚いた場合、このように出られてしまうとクロスが組めません。せっかくの2vs1が1vs1の繰り返しになり、相手にワンチャンが生まれてしまいます。
このように、膨らんだスモークを焚いてしまうと予想外の弊害が起きてしまうので、基本は壁に対して水平に焚きましょう。
※場所によっては膨らませた方が強い場合もあります。
敵味方のオペレーター状況を考慮する

エージェントの視界を遮るスモークは、VALORANT最強武器のオペレーター(¥4700)に対する1つの回答。
オペレーターは1発1発を正確に当てる必要があるため、エージェントの輪郭が見えなくなるスモーク系アビリティにはめっぽう弱いです。
敵がオペレーターを持っている時は(買っていそうな時も含めて)、それを妨害するようなスモークを炊けると良いでしょう。
そして、味方がオペレーターを持っている時は、その邪魔をしないようにスモークを焚く位置を考えましょう(味方が射線を置いてる場所にスモークを焚かない)。
攻めスモーク(セットアップ)のタイミング

攻めでサイトへ入る際に焚くスモーク(セットスモーク)のお話です。
各マップの主要な焚き場所は次の見出しで紹介していきますが、先に「焚くタイミング」を抑えておきましょう。
基本はこちらのチームがサイト手前のエリアまで陣取れたら(+スロウオーブやモロトフでサイト入口を足止めされていないのを確認したら)スモークを焚いてください。
ここで、エリア取りの工程を無視して先にスモークを焚いてしまうと……
- サイト内で戦っている途中にスモークが晴れ、敵に挟まれてしまう
- 早めのスロウオーブやモロトフで足止め→サイトへ入る前にスモークが晴れてしまう
- そもそもサイト前までエリアが取れずに、スモーク自体が完全に無駄になることも
という自体が起きます。


アセントで言うなら、A攻めならAメインまで、B攻めならBメインまで占領してからスモークを焚いていきたい。
スモークを焚いたら後はデュエリストがエントリーしてくれるので、自分もその後に続いてサイト内へ入っていきましょう。

サイトを挟んで攻める場合は、味方の動きを見ながら両陣営がサイト手前まで取れたら焚く準備を!
モク抜きとモク抜け
スモークを焚けばその方向からの射線を切る(敵に見られなくする)ことが出来るのは既に紹介しました。
しかし、スモークも万能ではありません。射線を切ることは出来ても、「モク抜き」と「モク抜け」はされてしまいます。この2つの要素について、それぞれ紹介していきます。
モク抜き

モク抜きとは「スモーク越しに敵を倒すこと」です。
スモークを焚かれると姿は見えなくなりますが、それでも弾を当てればキルは出来ます。敵のいる場所を予測して、スモーク越しに連射しフリーキルを狙いましょう。
モク抜け


モク抜けとはその名の通り「スモークから抜ける(出る)」ことです。
通常出待ち側のが有利なためスモークからは出ないのがセオリーですが、モク抜けはそのセオリーを逆手にとって敵の油断したところを突いていきます。
タイミングを見極めるのが難しいですが、うまく出れば敵の横を取れるためリターンは大きいです。敵の足音を聞いて、スモークを見張られていないタイミングを見図りましょう。またそのリスクも、一部エージェント(ジェットやレイナ、チェンバーなど)はスキルで帳消しに出来ます。
スモークがある場所はいつ敵が抜けてきてもおかしくないので、気を緩めないようにしましょう。
各マップのセットスモーク
当記事では各マップのサイト侵攻におけるテンプレセットスモークをご紹介していきます。
これさえ覚えておけば、モク役としての最低限の働きは出来るはず。
なお、セットスモーク以外のよく使うスモークについては、マップ別の記事を作りましたのでそちらをご参照ください。
アセント

Aサイト

まず初めはアセントのAサイト。ラフターとツリーの射線を切ることで、敵に囲まれることなくサイト内を制圧出来ます。
スモークが晴れる前にツリー側のゲートを閉じていきましょう。
Bサイト

Bサイトはこの2箇所。こちらもスモークが晴れる前にゲートを閉じていきたい。
バインド

Aサイト①

Aショートから全員で突撃する際に、無理やりスパイク設置まで持って行けるセットスモークです。
モク抜きやアビリティによる設置阻止にはご注意を!
Aサイト②

浴場を進行出来ているならこっち。先程のスモークに比べ、広くエリアを確保することが可能でリテイクに強いです。また、スパイク設置も比較的安全に行えます。
ただ、浴場が取れていない状態でこの位置に焚くのはかなーーーり弱いです。
絶対に味方(自分でもいい)が浴場に進行していることを確認してから使っていこう。
Bサイト

Bサイトを攻めるならここ。敵にサイファーがいる場合は、地面すれすれの見えづらいワイヤーにご注意を(引っかかってしまうとモク抜きされる)。
スプリット

Aサイト

Aサイトを攻めるならここ。
オープン設置を狙っていこう。
Bサイト

Bサイト侵攻時のおすすめスモーク。タワーのスモークに関しては、抜けて勝負しに来る人も多いので注意。
ヘイヴン
Aサイト

ヘイヴンAサイトのスモークはここ。タワーのスモークは焦って設置すると下に落ちることがあるので注意。
Bサイト

Bサイトを攻める際に焚いていきたいスモーク。正直ここはスモークが無くても何とかなりやすいですが、アビリティのストックがあるなら絶対に焚くべきです。
Cサイト

Cサイトを攻める際のスモークはここ。
アイスボックス
Aサイト

Aサイトのスモークはここ。スパイク設置までは持っていけるはず。
Bサイト

このスモークさえ焚いておけば、スパイクを設置する場所までは進めます。ただ、そこから安全にスパイク設置が出来るかどうかは相手の配置次第。
セージの壁を使えば、敵にやられることなくスパイクを設置することが出来ます。
応用編:スモークを活かしてキルを取ろう!
ワンウェイスモーク


「ワンウェイスモーク」とは、一方的に敵の体を視認出来る状況を作り出すスモークのことです。
マップのオブジェクトに引っ掛けて展開するためどこでも使えるわけではありませんが、敵の進行を大きく抑えることが出来るため非常に強力です。
スモーク内で待つ(インスモーク)

スモークから出る側は出待ち側に比べて不利。これはスモークに入る際にも同じことが言えます。
スモークに入る側は銃口や体が先見えしてしまうため、中で待っている側が有利。これを活かした戦法が「スモーク内で待つ」ことです。
もちろん、敵もスモーク内に入る側が不利なのは知っていますし、モク抜きで倒される可能性もあるため万能ではありません。敵の警戒が薄れたタイミングを狙いたいですが、この感覚を養うには(頭を使いながら)試合をたくさんこなす必要があります。
もっとも簡単な例として、敵のスモークを利用すると意表を突きやすいことが挙げられます。
通路を横切ったと“思わせる”スモーク


ヘイヴン、アイスボックスで必須(チームでも野良でも必須)になるのが「敵に通路を通ったと“思わせる”(警戒せざるをえない状況を作り出す)スモーク」です。
ヘイヴンならAロング、アイスボックスなら中央ボイラーから全ての通りを確認できますが、スモークを焚くと2人以上で見張らざるをえなくなります。
このスモークは長時間焚く必要が無い(通った可能性を作り出せるだけでよい)ため、コスパの良いジェットのクラウドバーストやアストラの回収スモーク、ヴァイパーのポイズンクラウドを使いましょう。
おわりに
今回はスモークの最も基礎的な部分に加えて、覚えてすぐ使える攻めのセットスモークを紹介しました。
試合ではスモークを活用した様々な駆け引きがあります。その駆け引きで優位を保つには今回の基礎的な知識に加えて経験が必要です。普段何となくプレイしている方も、時にはモク抜きやモク抜けなどの動きを取り入れてみてください。刺さった場合も失敗した場合も、なぜそうなったかを考えて次に繋げましょう。
また、VALORANTの大会やプロの配信を見るのもおすすめです。自分が考え付かなかったプレイをたくさん見ることが出来ます。そのようなプレイを真似してみるのも良いでしょう。
この記事は、Riot Gamesが公式承認するものではなく、Riot Games又はVALORANTの製作・管理に正式に関与したいかなる者の見解・意見に基づくものではありません。VALORANT及びRiot Gamesは、Riot Games, Inc.の商標又は登録商標です。VALORANT ©︎ Riot Games, Inc.